保温工事とは?種類や向いている人の特徴、おすすめの資格を解説


1. はじめに

1.1 保温工事とは

保温工事とは、熱損失を抑えるために、設備や配管などに保温材を施工する工事です。エネルギー効率化、経済的なメリット、環境負荷軽減など、様々な面で重要な役割を果たしています。


1.2 保温工事の重要性

近年、地球温暖化対策への関心が高まる中、エネルギー効率化は重要な課題となっています。保温工事は、熱損失を抑えることでエネルギー消費量を削減し、CO2排出量を抑制することができます。


1.3 エネルギー効率化への貢献

保温工事は、設備や配管から発生する熱損失を最大80%削減できると言われています。これは、エネルギー消費量を大幅に削減し、CO2排出量を抑制することにつながります。


1.4 経済的なメリット

保温工事は、エネルギー消費量を削減することで、ランニングコストを大幅に削減することができます。また、設備の劣化を抑制し、修繕費用の削減にもつながります。


1.5 環境負荷軽減

保温工事は、エネルギー消費量を削減することで、CO2排出量を抑制し、環境負荷軽減に貢献することができます。


2. 保温工事の種類

保温工事で使用される保温材としては、以下の3種類が一般的です。


ロックウール:岩石が原料の保温材

グラスウール:リサイクルガラスが原料の保温材

発泡スチロール:石油から作られた「ポリスチレン」が原料の保温材

例えば、ロックウールは耐熱温度が高い(約600度)でことを活かして高温の設備で利用されるといったように、用途に応じて使い分けられます。


3. 保温工事に向いている人の特徴

3.1 手先の器用さ

保温工事は、保温材を切断したり、貼り付けたりする作業が多いため、手先の器用さが必要です。


3.2 高所作業への適性

高所での作業が多いので、高所作業が平気な方


3.3 責任感と集中力

安全性の高い施工が求められるので、責任感と集中力がある方


3.4 体力と忍耐力

保温工は常に体を動かす現場仕事であり、仕事をこなすには体力が要求されることがあります。特に足場が不安定な高所での作業はバランス感覚が要求され、体力が落ちてフラフラしてしまうと落下の可能性もあって危険です。


普段から現場系の仕事や体を動かすアルバイトを経験していて体力に自信のある方は、保温工に向いているでしょう。

3.5 細かい作業が好きな人

保温工事では保温材を切断するためのナイフ、板金を切断するための「ラシャハサミ」といった工具を使用します。作業を少しでも間違えると手指の大けがにつながるため、普段から工具類を使い慣れていて手先の器用さに自信がある方が保温工に向いているでしょう。


3.6 モノづくりが好きな人

モノづくりが好きな人は、保温工事の作業を通して、自分の手で何かを作り上げるという達成感を得ることができます。


3.7 チームワークを重視できる人

保温工事は、チームで協力して作業することが多いため、チームワークを重視できる人が向いています。


4. 保温工事の仕事内容


4.1 保温材の選定と施工

保温材の種類、施工方法、現場環境などを考慮して、最適な保温材を選定し、施工します。


4.2 安全対策と作業手順

安全性を第一に考え、作業手順書に基づいて作業を進めます。


4.3 保温材の種類と特性

グラスウール、ロックウール、発泡プラスチックなど、様々な種類の保温材があり、それぞれ特性が異なります。


4.4 施工方法と工具

保温材の施工方法は、貼り付け、吹き付け、巻付けなどがあります。使用する工具は、カッターナイフ、ハサミ、スプレーガンなどです。


4.5 保温工事の品質管理

施工後の保温性能を測定し、品質管理を行います。


5. おすすめの資格

保温工になるのにあたって、必須になる資格はありません。保温事業をおこなう会社に入社したあと、保温工の見習いとして先輩保温工から技術を教わり、技能を習得して現場に配属されます。


会社によっては資格取得支援制度が用意されており、入社後に関連資格を目指すことも十分に可能です。


【おすすめ資格】


熱絶縁施工技能士 1級

熱絶縁施工技能士 2級

登録保温保冷基幹技能者


6.未経験でも保温工の仕事につける?


保温工に就職・転職するのにあたり、必須になる資格や特別な技能はありません。未経験からでの保温工を目指せます。

入社したあとは見習いとして仕事を始め、熱絶縁施工技能士などの資格を取得して職長を目指すというのが一般的なキャリアアップの流れです。


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