皆さん、こんにちは。神奈川県川崎市を拠点に、全国で公共施設やビル・学校・病院などの保温工事を手掛けている株式会社新和です。
猛暑のニュースを見るたびに、「子どもたちは暑い体育館で大丈夫なのかな」と気になった方もいるのではないでしょうか。実は今、全国の学校で体育館へのエアコン設置が急ピッチで進められています。
結論からお伝えすると、公立小中学校の体育館の空調設置率はまだ31.7%で、国は「令和13年度中に100%」という目標に前倒ししました。エアコンの設置には、配管や電源、建物の断熱などさまざまな工事が関わるため、建設の仕事が長く求められる分野の一つと言えます。
この記事で得られる3つの重要ポイントは以下の通りです。
- 教室のエアコンは99.6%まで進んだ一方、体育館は31.7%と大きな差がある
- 避難所としての役割から、国は体育館の空調整備の目標を前倒しした
- 体育館の空調整備には、設備・電気・建物の断熱など幅広い工事が関わる
建設業で働くことを考えている方は、社会の動きと仕事のつながりを知るきっかけにしてみてください。
■ 学校体育館のエアコン整備は、いまどこまで進んでいる?

教室のエアコンはほぼすべての学校で設置が終わった一方、体育館はまだ約3割にとどまっています。ただ、ここ1年で整備のスピードははっきりと上がってきました。
・普通教室は99.6%、体育館は31.7%(令和8年5月1日時点)
文部科学省が2026年7月30日に公表した調査によると、令和8年5月1日時点で公立小中学校の普通教室の空調設置率は99.6%でした。数字の上では、教室のエアコンはほぼ行き渡ったと言えます。
一方、体育館・武道場の設置率は31.7%です。教室と比べると、まだ多くの体育館が整備を待っている状況が分かります。
・1年で9.0ポイント増と、整備のスピードは上がっている
前回の調査(令和7年5月時点)では、体育館の設置率は22.7%でした。1年で9.0ポイント増えた計算になり、整備が着実に進んでいることが分かります。
災害時の避難所に指定されている学校に限ると、設置率は33.1%です(前回23.7%)。数字は伸びているものの、まだ7割近い体育館が工事を待っていることになります。
参照URL:
公立学校施設の体育館等の空調(冷房)設備の設置状況について(文部科学省)
普通教室・特別教室の空調(冷房)設備設置状況について(文部科学省)
■ なぜ国は体育館の空調を急いでいる?

体育館は災害のときに地域の避難所になる場所であり、熱中症対策も急務です。そのため国は、100%達成の目標を令和17年度から令和13年度中へと前倒ししました。
・体育館は、災害のときに地域の「避難所」になる場所
学校の体育館は、子どもたちの授業や部活動の場であると同時に、地震や水害のときには地域の人が身を寄せる避難所になります。
夏の暑い時期に災害が起きれば、エアコンのない体育館での避難生活は体への負担が大きくなります。文部科学省も、体育館への空調整備を「喫緊の課題」と位置づけ、建物の断熱性能の確保も含めて整備を加速する必要があるとしています。
・目標は「令和13年度中に100%」へ前倒しされた
体育館の空調設置の目標は、2025年6月に閣議決定された「第1次国土強靱化実施中期計画」で、令和17年度に100%とされていました。
その後、激しさを増す自然災害や熱中症対策の観点から、2026年8月27日の会議での総理の発言を受けて、令和13年度中に100%へ前倒しすることになりました。
国は学校の体育館に空調を整備する自治体向けの交付金も用意していて、工事費の2分の1が算定の対象になっています。国と自治体が一体となって進める、大きな取り組みだと言えます。
参照URL:
公立学校施設の体育館等の空調(冷房)設備の設置状況について(文部科学省)
■ 体育館にエアコンを付けるには、どんな工事が必要?

体育館の空調整備は、エアコン本体を取り付けるだけでは終わりません。国の交付金の資料を見ると、設備・電気・建物の断熱など、さまざまな工事がセットで想定されていることが分かります。
・エアコン本体の設置に加えて、配管や電源の工事も伴う
文部科学省の交付金の資料では、冷暖房設備の設置工事に関連する工事として、次のようなものが例に挙げられています。
- 配管の新設・撤去・再配置・更新工事
- キュービクル(建物に電気を送るための受変電設備)の設置・更新など、電源を確保するための工事
体育館は広い空間なので、大きな空調設備を動かすだけの電気の容量が必要になることもあります。ひとつの体育館にエアコンが付くまでには、設備や電気など複数の分野の職人が関わっているのです。
・屋根や壁の断熱など、建物側の工事もセットで求められる
国の補助を受けるには、建物の断熱性が確保されていることが条件になっています。断熱性が足りない場合は、空調の設置とあわせて、または別の年度に断熱のための工事を行うことも補助の対象です。
資料では、床下・壁・屋根などの断熱や遮熱に伴う内装・外装の工事や、窓や扉といった建具の改修工事も例として示されています。せっかく冷やした空気が逃げてしまわないよう、建物全体で整備を考えるという発想です。
参照URL:
公立学校施設の体育館等の空調(冷房)設備の設置状況について(文部科学省)
■ 学校の現場ならではの大変さや注意点は?

学校は子どもが毎日使う場所なので、安全への配慮が欠かせません。さらに、工事ができる時期にも制約があります。
・子どもが使う場所だからこそ、安全への配慮が欠かせない
工場やオフィスとちがい、学校では子どもたちが走り回ったり、壁際で遊んだりします。工事の仕上がりに角や出っ張りが残っていれば、ぶつかってケガにつながるおそれもあります。
また、学校が使われている期間に工事を行う場合は、資材の置き場所や作業員の動線にも気を配る必要があります。図面通りに仕上げるだけでなく、「ここを誰が、どう使うのか」まで想像できることが、学校の現場では大切です。
・工事は長期休みに集中しやすく、限られた期間で仕上げる段取り力が求められる
学校の工事は、授業への影響を避けるために夏休みなどの長期休みに集中しやすいと言われます。文部科学省も、整備を加速する取り組みの一つとして「長期休み以外の工事事例」の周知を挙げています。
限られた期間に作業が重なるため、忙しい時期が生まれやすいのは正直なところです。その分、段取りよく進める力や、ほかの職種と協力し合うチームワークが身につきます。
参照URL:
■ この流れは、建設業で働く人にとってどんな意味がある?

体育館の空調整備が数年単位で続く見込みであることは、これから建設業で技術を身につける人にとって前向きな材料です。ただし、学校の工事だけで仕事が成り立つわけではありません。
・目標年度と補助の期限から見える「数年先まで続く整備」
国の目標は令和13年度中に100%です。交付金の補助の期限も令和15年度までとされています。現在の設置率が31.7%であることを考えると、この先も数年にわたって全国で整備が続いていく見込みです。
空調や電気、建物の断熱など、設備にかかわる工事は社会のインフラを支える仕事です。自分の関わった工事が、子どもたちの学びの場や地域の避難所につながっていると思えるのも、建設業ならではのやりがいです。
・自治体の予算や発注時期によって仕事量には波もある
一方で、学校の工事は自治体の予算や発注のタイミングに左右されます。地域や年度によって、工事が多い時期と少ない時期があるのは自然なことです。
そのため、会社を選ぶときは、ビルや病院、工場など幅広い現場に対応している会社かどうかも大切な視点です。特定の分野だけに頼らず、さまざまな現場で経験を積めることが、長く安定して働くことにつながります。
参照URL:
公立学校施設の体育館等の空調(冷房)設備の設置状況について(文部科学省)
どんな仕事なのか、まずは募集内容から気軽にのぞいてみてください。
■ よくある質問
学校の空調整備や建設の仕事について、よくいただく疑問にお答えします。
・Q1. 学校の工事は夏休みだけ?
学校の工事は長期休みに集中しやすい傾向があります。ただし、文部科学省は長期休み以外の時期に工事を行った事例の周知も進める方針を示しています。今後は、工事の時期がより分散していく可能性もあります。
・Q2. 未経験でも建設の現場で活躍できる?
活躍できます。新和では先輩社員がマンツーマンで指導し、道具の使い方から一つずつ覚えていきます。最初は材料の準備や補助から始め、できる作業を少しずつ増やしていくので安心してください。
・Q3. 公共工事ならではの書類仕事はある?
公共工事では、安全に関する書類の提出などが一般的に求められます。新和では、安全書類の作成を担当する事務スタッフの募集も行っています。
参照URL:
■ まとめ

学校体育館の空調整備は、令和13年度中の100%を目指して国を挙げて進められている数年がかりの取り組みです。エアコン本体の設置だけでなく、配管や電源、建物の断熱まで幅広い工事が関わっていて、建設の仕事が社会を支えていることを実感できるテーマでもあります。
株式会社新和は、神奈川県川崎市を拠点に、全国の公共施設・ビル・学校・病院などで保温保冷工事を自社一貫施工で手掛けています。資格費用の会社負担やマンツーマン教育で、未経験からの成長を支えています。
「形に残る仕事がしたい」「社会の役に立っている実感がほしい」という方は、ぜひ一度新和の話を聞いてみてください。
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